京都出張で伺うお客様のオフィスのそばになんと話題のモンブランを提供するお店があることを発見し、訪問。

このお店の特徴は、栗ペーストの細さがなんと1mmという、いわゆる「錦糸モンブラン」なところにあります。絞り出す機械もこのために特別に設計しています。ペーストが細いので、口に入れた時の、栗ペースト独特の”重さ”がありません。だから全体としては巨大なのにもかかわらず、完食できてしまいます。
あいにくお目当の丹波栗バージョンは完売していたので、普通の国産栗バージョンをいただきましたが、それも栗感たっぷりで十分に美味しいです。店員さんに聞いたら丹波栗バージョンは早い時で開店1時間ほどで売り切れてしまうそうです。

そして栗ペーストのことばかり取り上げられがちですが、このモンブランのもう一つのまさに隠れた特徴があります。それは・・・メレンゲです。どちらかというと、一般的なモンブランではメレンゲはかなり控えめな脇役です。ところがこのお店のメレンゲは、この断面を見ても分かる通り、高さ4、5センチはあります。

原材料は卵白と和三盆糖とのことですが、香ばしく焼いているからか若干塩味がする感じがします(運がいいと店内のオーブンで焼いているのが見えるでしょう)。どちらかというとおかき的な、少なくとも和菓子な風味。
このサックサクのメレンゲがモンブランとすごく相性が良く、軽い食感を生み出しています。同じ生モンブランでも、代々木上原の「モンブランスタイル」とはまた違った方向性ですね。鴨川を眺めながらいただくモンブランは、最高でした。

紗織-さをり-