今日、すっごく美味しいモンブランに出会いました。美味しいモンブランに出会った時って、本当に幸せな気持ちになります。
小淵沢駅からタクシーに乗って訪れたのは大泉町。この辺りはお店に到着するまでにも素敵なお店がたくさんあって、気持ちが盛り上がります。
目的のお店はこちら、Cafe Karfa。“Karfa”とはアイスランド語で「止まり木」という意味だそうです。旅の途中にふらっと立ち寄って一息付きたくなる、そんなイメージがピッタリの素敵な外観ですね。

お店の開店は11時なのですが、到着したのは10時45分。まだ時間があるので外で待ちます。

いよいよ営業時間となり、店内へ。こじんまりとした、それでいてとても整頓された、心落ち着く雰囲気の店内。カウンターのショウケースにはケーキが並べられ、その中にお目当てのモンブランが!でもモンブラン以外のケーキもどれも美味しそうですね♪

コーヒーとモンブランを注文すると、そこから豆を挽いて、コーヒーを淹れ始めてくれました。昔お店の近くにあった豆玄というお店のお豆だそうです。いい香り〜♪
そしていよいよお目当てのモンブランがコーヒーと共に到着!

お皿も素敵です。ケーキの雰囲気にとても合いますね。そしてフォークだけじゃなくナイフを出してくれるところがモンブラン好きの心の内をわかってくれていますね!だって断面を見たいんですもの♪

いよいよ実食。こちらのモンブランは愛媛産の和栗を使った栗ペーストを使っています。この辺りなら長野の小布施の栗が比較的容易に手に入りそうなものなのに、と思って店主になぜ愛媛の和栗を選ばれたのかとお話を伺ってみました。すると実はとても素敵なエピソード&とてもプロフェッショナルなこだわりストーリーが聞けました。いろんな栗を試してみてご自身の考えるモンブランには愛媛の和栗が合うとのことだったのですが、実は栗ペーストありきでこのモンブランができたのではなく、その中身、つまりクリームの部分から設計し始めたとのことなんです。そしてそのきっかけも、店主の奥様があまりモンブランが好きでなく(むしろ嫌い?)、どうにか彼女にモンブランを好きになってもらいたい、彼女が食べられるモンブランってなんだろう?って考えたところからスタートしているってことなんです。奥様への愛とプロフェッショナルな矜持が絡み合って、このモンブランが誕生したんですね!素敵。

そして肝心のクリームの部分ですが、ホイップクリームとカスタードクリームを合わせたディプロマットクリームを使っているんです(よくシュークリームで使われてるクリームですね)。一般的なモンブランに使われているホイップクリームだけだと柔らかすぎて、店主の考えるモンブランとはちょっと違ったんですね。ディプロマットクリームにすることで、ホイップクリームよりも柔らかすぎず、形も保つことができると。そしてディプロマットクリームの下には自家製の栗餡、その下にメレンゲが敷かれています。よくある構成として、ホイップクリームの下や中にマロングラッセや栗のダイスが入ってることがありますが、店主曰くそれをこのモンブランに入れると全体を邪魔してしまう、バランスを崩してしまうから栗餡にしたとのことでした。確かに実際に食べてみて、それがよく分かる!フォークで切り取る瞬間、そして口に運んだ後も、栗のダイスではなく栗餡がそこにあることで全ての構成要素がまろやかにとろけながらまとまっていく感じがしました。とてもよく考えられていると思いました。
愛媛の和栗を使った栗ペーストもクリクリしすぎず、それでいて栗の香りとコクを保ち、と同時に軽くさっぱりしています。切れ味があるというか?この栗ペーストについてもお話を伺うと、なんと山梨産のウイスキーが使われてるとのことでした。なんとラムじゃなく、ウイスキーなんです!それでこのさっぱりとした栗ペーストが出来上がったんですね。心から納得。
最後は小皿についたクリームをきれいにフォークでこそげ取ってしまったほど、本当に美味しいモンブランでした。今シーズン出会ったモンブランの中で、間違いなくトップ3に入るな。もしかしたら一番かも。。。
このモンブランを食べるために、また山梨に来てもいいかもと思わせてくれた、店主のこだわりたっぷりのモンブランでした。また来ます!
Cafe Karfa
住所:山梨県北杜市大泉町西井出8566-3
電話番号:080-7533-9242
営業時間:11:00~18:00 日曜営業
定休日:不定休(木曜日、金曜日)
https://www.instagram.com/cafe_karfa/
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