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CHOCOLATE BANK 生モンブランプレート

CHOCOLATE BANK 生モンブランプレート

大事なことを先に書いておこう。このモンブランは今シーズン食べたモンブランで一番かもしれない。それくらい鮮烈な驚きがあった。まだ食べてないモンブラニストの方はぜひ食べてほしい。

なぜそんなに推すのかというのは後述するとして、ここのお店は本来はチョコレートのお店なのだ。週に何度もお店の前を通ってモンブランの看板を見てはいたが、「だってチョコレートのお店でしょ」くらいの勢いで正直少し軽んじていた。でもこのモンブランはチョコレート屋だからこそできたのだ。

お店は鎌倉駅西口(通称裏駅。ただ西口周辺に住んでる人たちは裏駅と呼ばれるのを好まないw)から御成通りを歩いてすぐだ。元々とある銀行の支店があったところだ。お店はガラス張りで外からチョコレートを作ってるのが見える。

その下にはお目当てのコレが張り出してある。よく読むとカカオビネガー云々と書いてある。モンブランに「お酢」を入れるとはどういうことなのか。

さて店内はこんな感じである。

僕が入った時は偶然席が空いてたのだが、その後すぐに長い行列ができた。ラッキー。

注文はレジで自分で行う形式だ。もちろん狙うは生モンブランプレート。合わせるのはコーヒーではなく、せっかくなのでカカオティにしてみた。生モンブランプレートは注文を受けてから作るので少しお時間がかかるとのこと。はい、もちろん大丈夫ですよ!

5分ほど待ったかな。いよいよ運ばれてきた!

これは見るからに繊細だ。もう崩れ落ちそうだ。搾りたてのモンブランは本当に断面写真を撮るのに苦労するのだけれど、やらないわけにはいかない。気合を入れて入刀。

なんとか切れました。

上から山鹿の栗を使ったフワッフワな栗ペースト、ホイップクリーム。クリームの中には栗のダイスが忍ばせてある。そして一番下がメレンゲだ。作りたてだけあってサクサクしている。

さて、何がこのモンブランを特別にしているのか。それはホイップクリームの中に練られたカカオビネガーなのだった。冒頭でモンブランにお酢を入れるのか?と書いたが、このお酢の酸味がホイップクリームの甘味と相待って最高の風味を作り出している。甘すぎず、そして酢臭くもない。

この酸味が栗ペーストのもったり感を消し、栗ペーストの栗感に引き立たせている。時々栗の産地に行くと、コレでもか!と栗一本勝負のモンブランに出会うことがある。それはそれで栗感はあっていいのだが、モンブラン単体としてみた時にどうなのか。このモンブランはチョコレート屋でしか思いつかない、カカオビネガーを混ぜたホイップクリームを使用したことで、チョコレート屋の矜持も示した上でモンブランファンも驚かせるモンブランを作り上げたのだ。これはもうあっぱれという他ない。

単体でも試飲ができたのでさせてもらったが、酸味がきつすぎず、まろやかで香りがあって美味しかった。この解にたどり着いたパティシエの方の発想力に脱帽だ。

シーズンも真っ盛りで、色んな場所で色んなモンブランを食べられるが、ぜひこのモンブランも皆さんのMust Eatリストに加えてほしい。

CHOCOLATE BANK

〒248-0012 神奈川県鎌倉市御成町11-8 (東日本銀行鎌倉支店跡地)

営業時間 8:00–18:00
定休日: 月曜 (祝日の場合は翌日)

電話番号 0467-50-0172

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